

今回はこんな疑問にお答えします。
本記事の内容
- 美容師が独立しても稼げないと言われる理由3つ
- 独立しても稼げない美容師の特徴5選
- 稼げない美容師を卒業するコツ3つ
この記事を書いている僕は、渋谷で美容室を18年経営しています。

いつの時代も美容師は独立するのが夢みたいなところがありますが、時代に合わせて変化しておかないと大変な目に合います。
とはいえ、独立して上手く稼いでいる美容師も少なからず存在します。本当に独立した美容師は稼げるの?稼げないの?と疑問に思う人も多いでしょう。
そこで、今回は美容師は独立してもなぜ稼げないと言われているのか、また稼げない美容師はどうすれば稼げるようになるのかを解説していきます。
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目次
美容師は「独立しても稼げない」って本当?

「独立しても儲からない」と言われていますが、実際にどれくらいの費用が必要になってくるのか、実際に平均的なモデルケースを見てみましょう。
参考
人件費 42%
家賃12%、
美容材料費が10%
水道光熱費3%
広告費12%
通信費、雑費5%
福利厚生4%
借入7%
営業利益6%
上記の割合で実際に売上が300万円の場合だと利益は15万円
月の売上が300万円とすると年商は3600万円。経費が80%と仮定すると、残りの20%である営業利益720万円から今後、事業で使う費用とオーナーの収入を確保することになります。
美容室のオーナーの年収としては、400~500万円程度であることが多く、一般的な美容師の平均年収が約280万円前後ということを考えると、妥当なラインでしょう。

美容師が独立しても稼げないと言われる理由3つ

美容室が独立しても稼げないことはわかりましたが、稼げないと言われている理由は他にもあります。
美容師が独立しても稼げないと言われている理由は以下の3つ
- 初期投資が大きいので利益を出すまでに時間がかかる
- 美容室の数が人口に対して多すぎるから
- 安売りサロンが増えて価格が上げにくい
では、それぞれ解説していきますね。
1.初期投資が大きいので利益を出すまでに時間がかかる
独立したら顧客もいるからすぐに儲かると思って「独立はしたほうがいい!」とSNSなどで発信する人を見かけます。
実際は独立にあたって初期費用も大きく掛かっているので、回収するには時間が必要なので本当の利益を出すのは大変。
初期費用はできるだけ掛けないのがベストなんですよね。
2.美容室の数が人口に対して多すぎるから
全国的に美容室が増えて、高齢化が進み人口が減少していくのも「稼げない」と言われる理由のひとつ。
美容室は多くのお客様に来店いただいて、技術を提供してお金をいただくビジネスモデル。
そのため、人口に対して明らかに美容室が少ない状態だと市場の奪い合いになるんですよね。

3.低価格サロンが増えて客単価が上げにくい
前述したように、美容室の数が異常に多くなった今、美容業界は高級サロンと格安サロンの二極化が進んでいます。
価格を下げてたくさんの新規客を呼び込んで、数をさばいていく低価格サロンが増えてくると美容師の価値は下がり、当然、収入も上がることはありません。

独立しても稼げない美容師の特徴5選

独立してもなかなか稼げない人には共通して以下の5つの特徴があります。
- 自己発信をしていない
- ノウハウコレクターになってしまっている
- 新規獲得するために値下げばかりしている
- 独立がゴールでスキルアップをしない
- 短期的な売上に目が行きがち
それぞれを解説していくので、自分はどうなのか確認してみてくださいね。
1.自己発信をしていない
SNSなどを使って、自己発信をしていないのは存在しないのと同じです。
今、多くの人はネットで美容室を探したり、自分に合いそうな美容師を探しているからです。

SNSを使って自己開示をすることでお客さんは興味を持ってくれます。恥ずかしがらずに自己発信をしていきましょう。
2.ノウハウコレクターになってしまっている
結構、多いのがこのタイプの美容師です。
技術オタクになって、お客さんにこだわりやエゴを必要以上に押し付けてしまっている美容師
お客さんは「技術は上手い方がいい」とは思っていますが、本当のニーズがズレていてはリピートはしてくれません。

3.新規獲得するために値下げばかりしている
新規集客するのに安易に割引していると、最終的に困るのは自分自身です。
本当に利益を残して、安定した美容室を経営したいと考えているなら、新規割引をするのではなく、優良顧客を優先するべきです。
顧客だけにニュースレターを発行
優良顧客に特別なプレゼントをする
割引ではなく、定価でも来店してくれるお客さんが増えてくれれば、新規割引も必然的に必要なくなります。

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4.独立がゴールでスキルアップをしない
独立しても稼げない人の4つ目の特徴として、独立したことで満足してしまうこと。
今まで組織に属していて、自分の思い通りのことができなかったストレスから解放されただけで満足してしまうからです。
独立したら誰も注意をしてくれる人はいなくなるので、自分を律するのは自分自身です。自分に甘いタイプの美容師は独立後、「自由になった」と勘違いをしてスキルアップをしなくなります。

5.短期的な売上に目が行きがち
独立すると売上が収入に直結してくるので短期的な売上を取ろうとしがちです。
「今月の支払いが・・・」と気持ちが焦ってしまって値引きをしてみたり、仕事が雑になる美容師がいます。
支払いのために短期的に売上を求めても、根本的に解決をしてないので翌月もまた同じように苦しいだけなんですよね。

稼げない美容師を卒業するコツ3つ

なかなか独立しても稼げないのであれば、以下の3つをしっかり頭に入れて行動しましょう!
ポイント
- 正しいお金の知識で経費を削減する
- 成功している美容師を参考にする
- 分析と改善を繰り返してコツコツ積み上げる
ひとつずつ解説していきますので、しっかり実践して稼げる体質にしていきましょう。
1.正しいお金の知識で経費を削減する
本気で稼ぎたいのなら、まずはお金についてしっかり学びましょう。
美容師はお金について学ぶ機会が少ないので必要のない所にお金を払っていることがよくあります。
独立して美容室を経営している人でも、削減できる経費に気づかずに売上を上げることばかりに意識がいっている人もいます。

お金の知識があれば、この先いろんな場面で役に立ちます。しっかりと学んで稼げるようになりましょう。
2.成功している美容師を参考にする
成功して稼いでいる美容室、美容師を参考にするのは重要なポイント。良い部分はマネしつつオリジナリティを出していきましょう。
稼いでいる美容室、美容師には必ず共通点があるので、その共通点を見極められたら稼ぐことはそんなに難しく感じなくなります。
また、成功している美容師は美容業だけにこだわることなく、幅広くビジネスをやっている人も多いです。稼いでいる人を見つけたらどんどんマネをしていきましょう。
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3.分析と改善を繰り返してコツコツ積み上げる
稼ぐための思考法として、行動してみたら分析と改善を繰り返すことが大事になってきます。
行動してもすぐに結果の出ることはほとんどありません。しかし、そのまま放置しておくと成功に近づくことができないので、分析と改善が必要なんです。
自分のことを繰り返し分析していると、少しずつ変化に気付けるようになるので、諦めずに改善していきましょう。

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まとめ:正しい知識と行動をすれば、美容師も稼ぐことは可能

今回は、美容師が稼げないと言われている理由と稼げない人の特徴5選を解説しました。
本記事の要約
- 美容師は「独立しても稼げない」って本当?データでみるリアルな売上事情
- 美容師が独立しても稼げないと言われる理由3つ
- 初期投資が大きいので利益を出すまでに時間がかかる
- 美容室の数が人口に対して多すぎるから
- 安売りサロンが増えて価格が上げにくい
- 独立しても稼げない美容師の特徴5選
- 自己発信をしていない
- ノウハウコレクターになってしまっている
- 新規獲得するために値下げばかりしている
- 独立がゴールでスキルアップをしない
- 短期的な売上に目が行きがち
- 稼げない美容師を卒業するコツ3つ
- 正しいお金の知識で経費を削減する
- 成功している美容師を参考にする
- 分析と改善を繰り返してコツコツ積み上げる
美容師が独立して簡単に稼げる時代ではないのは明らかです。しかし、美容師という枠に囚われることなく広い視点でビジネスを見ると稼げるチャンスはまだまだあります。
重要なことは、今の自分の感覚を疑いながら新しいことに挑戦すること。

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