お店は忙しいし、売上も上がってるけど儲かってる感じがしない・・・
こんなことを思うことはありませんか?今回は、こんなお悩みにお答えしていきます。
本記事の内容
- 【前提知識】1人美容室の売上はどれくらいなの?
- 1人美容室は売上よりも「利益率」を意識することが最も大事
- 利益率の違いを把握しよう!
- 1人美容室で売上を伸ばして利益率をアップさせる方法3つ
この記事を書いている僕は、美容室以外の売上が年間8桁を超えています。
毎日、忙しく働いているのになぜか儲かってる感じがしない気がしますよね。そんな時、「1人美容室って儲かるのかな?」こんなことを思うこともあるでしょう。
そこで今回は、経営者として大切な心構えと、1人美容室で売上を伸ばしながら、お金も残す方法について解説していきます。
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目次
【前提知識】1人美容室の売上ってどれくらいなの?
1人美容室の売上は、年商1200〜2000万円くらいです。
もちろん、客単価、客数によって異なってはきます。しかし、1人で年商3000万円を超えるのはほぼあり得ないでしょう。
美容室の売上は基本的に「客数×客単価」で決まります。
売上には「技術単価」と「店販単価」があります。
- 技術単価→施術の売上
- 店販単価→商品の売上
厚生労働省が公表している美容業における統計情報のページによると、1人当たりの客単価は平均約6,100円
また、1日の平均来店客数は「平日が10.0人」休日が「13.9人」との調査結果が報告されています。
では、1ヶ月の売上はどれくらいなのか、計算して見ましょう。
1日の平均売上
- 平日の1日の平均売上:6,100円×10.0人=61,000円
- 休日の1日の平均売上:6,100円×13.9人=84,790円
では、続いて統計数値を元に1ヶ月の売上を計算して見ましょう。
1ヶ月の売上
【条件】定休日:8回/月(25日営業)アシスタントなし
- 平日 61,000×21日=1,218,100円
- 休日 84,790×4日=339,160円
1ヶ月の売上高 1,557,260円
1ヶ月の売上は155万円ほどになりました。しかし、僕の経験上、1人美容室でこの数字はかなり厳しいと思います。
アシスタントがいるからこそできる数字なのでアシスタント抜きと考えれば、100〜120万円くらいが妥当でしょう。
客単価にもよりますけど、1人で100万円を売上げるのはなかなか大変です。
1人美容室は売上よりも「利益率」を意識することが最も大事
美容室を経営していくには売上の大きさではなく「利益率」が最も重要になってきます。
なぜなら、売上が高くても利益が残っていなければ、経営を続けていくことは不可能だからです。
- 都内の美容室で年間売上が1億円で利益率が1%であれば利益は100万円
- 地方の1人美容室で年間1200万円の売上で利益率10%であれば利益は120万円
一見、売上1億円はすごいように見えますが、実際は利益率がどれだけなのかが経営のカギになります。
ちなみに美容室の利益率は7〜10%あれば経営状態がいいと言われています。
1人で美容室を経営していると、売上は小さく感じるかもしれませんが、利益率を伸ばすことに着目して経営をすれば経営状況は変わってくるでしょう。
利益率の違いを把握しよう!
ここでは、利益率の違いについて詳しく解説していきます。
大きく分けると、下記の3つ
ポイント
- 粗利益
- 営業利益
- 税引後の当期純利益
では、それぞれ詳しくみていきましょう!
粗利益率
売上からコスト(材料費)を引いた結果を粗利益と言います。
粗利益が売上全体に対して、どれだけ占めるかが粗利益率となります。
たとえば、1回のヘアカットの売上が10,000円で、その際に使うシャンプーの材料やスタッフの人件費が3,000円だった場合
粗利益は7,000円(10,000円 - 3,000円)となり、粗利益率は70%となります。
売上−材料費・人件費=粗利益
10,000-3,000=7,000
粗利益率を改善するポイントは、原価を下げて売上を上げることです。
粗利益率は他にかかる支出を計算していないため、そこまで気にしなくて大丈夫ですよ。
営業利益率
最も重要で意識しなければいけないのが営業利益率です。
売上から直接的なコストと間接的なコスト(家賃や電気代など)を引いたものを営業利益と言います。
営業利益が売上全体に対して、どれだけ占めるかが営業利益率となります。
売上が100万円で、商品の材料費と人件費が合わせて60万円、家賃や電気代が30万円だった場合
営業利益は10万円(100万円 - 60万円 - 30万円)となり、営業利益率は10%
売上−材料費・人件費−家賃・光熱費=粗利益
100万円 - 60万円 - 30万円=10万円 10%
営業利益率は、全体的な経営効率を示す重要な指標です。
最も気にしないといけない数字のひとつですね!
税引き後の当期純利益
最終的に手元に残る利益を示すのが、税引き後の当期純利益です。
営業利益からさらに利益に対する税金を引いたものが、税引き後の当期純利益と言います。
税引き後の当期純利益は、実際に経営者が使用できる金額を示します。
・営業利益が100万円
・法人税が20%(仮定)
このケースの場合、税引き後の当期純利益は80万円(100万円 - 100万円×20%)となります。
税引き後の当期純利益の80万円が、実際に手元に残る金額となります。
税引き後の当期純利益は、実際に手元に残る利益を示す重要な指標となります。
人材採用や店舗拡大などの投資をしたい場合は、この数字をしっかり確認しておきましょう!
1人美容室で売上を伸ばして利益率をアップさせる方法3つ
とはいえ、具体的に何をすればいいか分からないと思うので、ここでは利益率をアップさせる方法について解説します。
ポイント
- 方法① 経費、材料、在庫を見直す
- 方法② お金について勉強をする
- 方法③ 原価率が低いビジネスを考える
方法② 経費・材料・在庫を見直す
そして2つ目の方法が、「経費、材料費、在庫」を見直すことです。
売上を伸ばすことに目が行きがちですが、経費全般を見直すことによって不要に出ていくお金を止めることをしましょう。
例えば、あまり売れていない商品があるのにずっと在庫不良で残ってしまっているものや、数人のお客さんだけが購入するかもしれないから、と置いてある商品などは、別の商品に差し替えるか、見直しを検討しましょう。
売上を上げるのは時間がかかりますが、経費を見直して利益率を上げることは比較的、簡単に明日からでもできますよ。
方法② お金について勉強をする
美容室の利益率を伸ばすには、お金について理解しておくことが重要です。
美容師は、技術やノウハウの勉強はたくさんしていますが、お金についての知識は多くの人が学んでいません。
本や動画で学んだり、財務セミナーに参加してみるのもいいでしょう。
大事なことは「お金の仕組み」を知ることです。
僕はたくさんの本を読んで知識とマインドを変えました!
方法③ 原価率が低いビジネスも副業で始める
最後に3つ目の方法ですが、美容師以外のビジネスでも売上を伸ばしましょう。
美容師が美容以外のことをやると、周りから「美容師として稼げ」と言われるかもしれませんが、今の時代、美容師以外のスキルを持ち合わせてないのは、手ぶらで戦場に行くのと同じです。
美容以外のビジネスに触れることで新しい発見や気づきもたくさんあるので、積極的に美容以外のビジネスにも取り組んでいきましょう。
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まとめ:1人美容室で売上と利益率を伸ばすには、利益率を考えることは欠かせない
今回は『1人美容室の売上・利益率はどれくらいが適切?経営を続けるのに本当に大事なことは?』について解説しました。
美容師は独立すると売上ばかりに意識が行きがちですが、本当に大事なことは「利益率」です。
美容業界には売上至上主義の文化が残っているので、利益率を考えない美容師が多いですが、経営を継続して運営するには美容室の大小に関係なくとても大事なことなのでしっかり頭に叩き込んでおきましょう。
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